シミ、ソバカス

当院では、レーザー、IPLなどの光治療、薬剤などを効果的に用い
患者様それぞれの症状に合わせて最善、最良の施術・治療を提供いたします。

※シミの一種である「肝 斑」については、別のページで解説しています。

シミができるしくみ

シミの原因であり、日焼けでもおなじみの色素・メラニンは、皮膚内部のメラノサイトの中で、チロシンという物質を原料とし、酸化酵素チロシナーゼのチカラを借りることにより生成されています。

肌が日光(紫外線)などを多く浴びるとメラノサイト(メラニン細胞)が活性化し、メラノソーム内でメラニンを過剰に生成します。この過剰なメラニンは一定量に達するとメラノソームごとケラチノサイトという上部の細胞に受け渡され、表皮上層に移動してきます。このように、過剰に生成されたメラニンが表皮上層に移動することによって、私たちの肌の色は黒くなります。これが「日焼け」と呼ばれるものです。

通常は、表皮のターンオーバーにより、メラニンはさらに皮膚の表面に押し出され、垢などとともにはがれ落ちるので、自然に肌の黒さはなくなり元の色に戻ります。しかし、長年紫外線のダメージが蓄積することで、ケラチノサイトの遺伝子に異常が生じ、メラニンが過剰に作り続けられるようになってしまいます。さらに表皮や真皮細胞の機能異常、新陳代謝の乱れや低下によって表皮のターンオーバーがうまく行えず、メラニンが排出されなくなり皮膚内部に蓄積・沈着して、シミとなってしまうのです。

通常の皮膚のターンオーバー

通常は紫外線により生成されたメラニン色素は、お肌のターンオーバーにより排出。

ターンオーバーのサイクルの乱れにより色素が沈着して「シミ」に

様々な要因でターンオーバーのサイクルが乱れ、メラニン色素が沈着してシミに。

主なシミの種類

老人性色素斑

一般的に「シミ」といって思い浮かべる典型的なもので、小さなもので直径数mm~大きなもので3〜5cmにもなる斑状のシミです。日光性色素斑、日光性黒子などとも呼ばれます。主に40歳以上の人が「紫外線」に当たることで多くできますが、「老人性」と言う名前にも関わらず、若年でも現れる症状です。 紫外線との因果関係がとても大きく、過去に浴びた紫外線の量が多い人はできやすいく、できたシミは、その後受ける紫外線によってもさらに悪化します。

老人性色素斑の一例

炎症後色素沈着

ニキビや傷、虫刺され、かぶれなどによる炎症が起きた部分が、のちに色素沈着してシミになったものです。肌に炎症が起きると、黒色メラニンを作り出すメラノサイトが刺激されて黒色メラニンが生成されます。その黒色メラニンが正常に排出されず、シミとなって肌に残ってしまうのです。日本人は黒色メラニンが多いため、炎症後色素沈着が起こりやすい傾向にあります。

炎症後色素沈着の一例

ADM

ADMは、後天性真皮メラノサイトーシスの略称で、遺伝性、あるいは加齢、日焼け、ホルモンバランスの崩れなどの影響で出現する灰褐色の色素斑です。沈着の深さなどの関係で、青みがかったものも見られます。左右対称に幾つかまとまって出現することが多く、日本人をはじめ東洋人に多いのも特徴です。ADMの多くは20歳前後から出現します。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の一例

脂漏性角化症

老人性いぼとも呼ばれる、最も多く見られる良性腫瘍の一つです。加齢によるものなので、かゆみや出血がない場合は必ずしも治療の必要はありませんが、整容的に取り除きたい場合は、当院で治療が可能です。

脂漏性角化症の一例

当院のシミへの対応・施術

StarWalker®/スターウォーカー
Q-YAGレーザーによる治療

Q-YAGレーザーを用いた最新機器の「StarWalker®/スターウォーカー」で行う治療です。世界60ヶ国で活躍している、信頼性の高い機器で、従来の機器より短い照射時間で高い治療効果を得られるのが特長です。
高いパワーのレーザーを、非常に短時間患部に照射することで、シミを除去します。

limelight®/ライムライト
ライムライト/IPL(光治療器)による治療

日本人のお肌に合わせて開発された光治療器「limelight®/ライムライト」で行う治療です。メラニンに反応性が高い波長に調整されたパルスライトを、肌の色に合わせたモードで照射します。
これまでは難しかった、薄いシミにも効果が期待できます。

acutip®/アキュチップ
アキュチップ/IPL(光治療器)による治療

スポット照射が可能な光治療器「acutip®/アキュチップ」で行う治療です。レーザーによる治療と異なり、術後のテープ保護やメイクの制限がないので、患者様の負担が少ない治療といえます。
ライムライトよりもさらに短い波長を使い、薄いシミの治療が可能で、ライムライトと併用することもできます。

ソバカス

スズメの卵殻に色と形が似ているため、雀卵斑ともよばれます。幼少期頃より、頬から鼻にかけて発症する1~数mm大の茶褐色斑で、顔だけでなく、手背、背中、肩やデコルテなどにもできることもあります。原因としては遺伝的な要素が大きく、紫外線の影響で悪化するので注意が必要です。また、ホルモンの乱れが原因でメラニン色素が沈着し、増えることがあります。

ソバカスの一例

当院のソバカスへの対応・施術

limelight®/ライムライト
ライムライト/IPL(光治療器)による治療

日本人のお肌に合わせて開発された光治療器「limelight®/ライムライト」で行う治療です。従来の機器に比べて傷みが軽く、ダウンタイムも少ないので患者様に優しく、負担の少ない治療です。当院ではソバカス治療のファースト・チョイスとしてオススメしています。

acutip®/アキュチップ
アキュチップ/IPL(光治療器)による治療

光治療器「acutip®/アキュチップ」で行う治療です。スポット照射が可能で、これまで反応しにくかった薄いシミのメラニン色素も破壊することが可能です。ダウンタイムが少なく、施術後すぐにメイクすることができます。